口腔外科|ふみデンタルクリニック|菊川・清澄白河・森下の歯医者・歯科

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口腔外科

口腔外科|ふみデンタルクリニック|菊川・清澄白河・森下の歯医者・歯科

口腔外科について

口腔外科について

口腔外科は親知らずの抜歯をはじめ、口腔(口の中)、顎(あご)、顔面、ならびにその隣接組織に現れる疾患を対象とする診療科です。

親知らずとは?

親知らずとは前歯から数えて8番目の永久歯のことをいいます。永久歯は通常12歳頃にほぼ生えそろいます。個人差はありますが、10代後半から20代で生えてくるのが一般的です。ほかの歯より極端に遅れて生えてくるため、スペースがなく、横向きに生えていたり、歯ぐきにかぶった状態になることも多いです。また、はじめから「親知らず」がない方や上下左右の4本が揃っていない方など、個人差があります。

当院が考える親知らずを抜く基準

親知らずが上下で正常に生えて咬み合っている場合は、特に抜く必要がありません。しかし親知らずが原因で不快症状が生じたり、周りの歯に悪影響を与えるような場合は抜くことを考える必要があります。

親知らずの抜歯は、周囲の神経や太い血管の確認が必須となります。歯科用CTスキャンで「親知らず」を立体的に把握し、神経や血管の位置を考慮しながら行います。当院では、親知らずを抜くメリットとデメリットを天秤にかけて、メリットのほうが大きいと判断した際に抜歯を行います。

抜いたほうがよい場合

智歯周囲炎(ちししゅういえん)

親知らずは清掃が難しいために不潔になりやすく、歯ぐきの炎症を起こす原因にとなります。親知らずが原因で起きる歯ぐきの炎症を「智歯周囲炎」と呼びます。一度智歯周囲炎を起こすと、症状が治まった後も細菌感染が残るため腫れを繰り返すようになります。智歯周囲炎を繰り返すと、隣の歯を支えている骨が溶けるなどの悪影響も生じます。

むし歯になっている場合

親知らずは一番奥の歯なので治療器具が届くようにお口を大きく開けてもらう必要があり、治療が大変なことが多く、治療しても再治療が必要になる可能性高いです。また、親知らずが原因で手前の第2大臼歯にむし歯になってしまった場合、第2大臼歯の治療のために親知らずを抜く必要があります。親知らずが悪影響を与えている状況を放置してしまうと、第2大臼歯の状態が悪くなってしまいすぎて抜歯しなければならなくなる危険性があります。

親知らずが歯並びに影響を与えている場合

親知らずが横向きになっている場合、手前の歯に後ろから押すような力がかかります。親知らずが手前の歯を強く押すことによって歯並びが悪くなってしまうことがあります。

咬んだ時に親知らずが歯ぐきや頬の粘膜を傷つける場合

歯は咬み合う相手がいないとどんどん伸びていきます。歯が伸びると向かいの歯ぐきや頬の粘膜に接触するようになり、痛みを引き起こすようになります。

抜かなくてもよい場合

  • 歯並びに沿って生えており、歯磨きもしっかりできている場合
  • 完全に骨の中に埋まっていて、今後も問題がおこる可能性が低い場合
  • 移植に利用できる場合
  • ブリッジの土台として利用できる場合

当院の抜歯時の痛みへの2つの安心

麻酔の痛みを最小限に

表面麻酔

注射をする時にチクリとしたお痛みが苦手な患者様は非常に多いです。当院では注射の麻酔をする際に事前に表面麻酔をすることで注射針が刺さる痛みを最小限に抑えています。

極細注射針で針の痛みを軽減

注射針は太ければ太いほど痛みが増し、逆に細ければ細いほど痛みを感じにくくなります。当院では歯医者で使用する針でもっとも細い「35G」を使用し、針の痛みを減らしています。

麻酔薬を37℃に保温

麻酔薬を体温と同じくらいに温めて、麻酔薬が体に入る時の痛みを最小限にします。

自動注射器で圧力の痛みを軽減

強い力で一気に麻酔薬を注入すると細胞が膨張し痛みの原因になるため、ゆっくり適切な速度で麻酔薬を注入することが大切です。

当院では注入速度を機械制御した「電動麻酔注射」を導入し、麻酔薬が歯肉に入る時の圧力をコントロールし痛みを最小限にします。ケースによっては手動のほうがよい場合もございますので、「手動」のものも併用しています。

必要に応じたCTスキャンの活用

難しいケースの場合、しっかりと事前の診査診断を行わなければ非常に時間がかかり、多くの出血や麻痺のリスクが生じる場合もあります。

当院では歯科用CTスキャンを親知らずの抜歯に利用することで、親知らずと下のあごの神経(下顎管)の位置関係、親知らずと頬に存在する含気洞(上顎洞)の位置関係、親知らずの傾斜度合や骨の中の位置を正確に把握し分析できます。そのため、余分な切開や骨の切削を回避し治療時間の短縮で、患者様の肉体的精神的負担を軽減できます。

当院の治療の流れ

1

消炎処置(痛みをとる応急処置)

強いお痛みなどの症状がある場合、まずは炎症を落ち着かせる必要があります。炎症が強い状態では、組織が酸性となっているため麻酔が効きにくい状態になっています。そのため、炎症が強い場合はまず抗生剤の投与などの処置を行い、炎症を落ち着かせる応急処置をおこないます。

2

CT撮影(必要な場合のみ)

CTを撮影することで歯や骨の3次元的な形態を確認することができます。親知らずが斜めに生えていて歯を分割する必要がある場合、
親知らずと神経までの位置関係を正確に把握して抜歯するほうが安全です。

3

抜歯処置

炎症が落ち着いた状態になったら、外科的な処置が行えます。歯を分割する必要がある場合は、歯の形がしっかりみえるように歯ぐきをめくる必要があります。

4

消毒

抜歯後、術後感染などの問題がないかの確認と消毒を行います。また、縫合を行った場合は術後1週間後をめどに抜糸を行います。

抜歯をしたあとの注意事項

抜歯当日は安静に

痛み止めを飲んで痛みがなかったとしても、血流がよくなるようなことはしないようにしましょう。飲酒・運動・湯船に長時間浸かったりするのは当日は控えるようにしてください。

刺激を加えない

強いうがいをしたり、気になるからといって指や舌で触らないようにしてください。抜歯した穴をふさぐ役割をする血餅(けっぺい)が取れて、さらに出血する原因になります。出血が気になる場合はお渡しする滅菌された清潔なガーゼで止血するようにお願い致します。唾液ににじむ程度の状態がしばらく続くこともありますが心配はいりません。長時間止まらない場合はご連絡ください。

おくすりについて

処方された痛み止めや抗生物質を指示通りきちんと飲むことが大切です。感染防止のための抗生物質は忘れすに飲んでいただくことで、抜歯後のトラブルを回避できます。患者様によっては抗生物質が種類によって合わない場合がございます、万が一体調に異変を感じるようでしたらご連絡ください。

お食事について

止血確認後1時間程度でご飲食は可能ですが、麻酔の影響で2時間程度は唇や舌は痺れた状態です。抜歯した部位は傷口になっています。再出血を避けるためにも当日は固形物や刺激物、熱いもの、アルコールは避けるようにしてください。