矯正治療
矯正治療
歯がふぞろいだったり、上下の歯並びがお互いにちゃんと噛み合わない状態を、専門的には「不正咬合」(ふせいこうごう)といいます。矯正歯科は歯並びや咬み合わせが悪い不正咬合(ふせいこうごう)などを治療する診療科です。
奥歯を咬みしめたとき、全部の歯がしっかり咬んでいますか?ファスナーや歯車のように、歯同士がしっかり咬み合ってはじめて、持ち前の機能を発揮します。歯並びのきれいさだけでなく、すべての歯がきちんと咬み合い、あごの動きによく合って、食べ物を咬めなければなりません。
一見きれいな歯並びでも、上下の歯がきちんと咬み合っているとは限りません。当院では「きれいな歯並び」だけでなく、よく咬める正しい咬み合わせを目指しています。
顎(あご)が小さいと歯が生える十分なスペースがないため、歯と歯が重なり合って、叢生が生じると考えられています。
上顎の前歯が前に傾斜していたり、歯が前に突き出していたりする状態で、一般的に「出っ歯」と呼ばれています
下顎上顎より前に突き出ている状態のことで、噛み合わせが反対になるので「反対咬合」とも呼ばれています。
上下の前歯がきちんと咬み合わない状態のことをいいます。
歯と歯の間にすき間ができている状態のことをいいます。
矯正が必要か早めに相談をすることを当院でおすすめしているのは、以下の2つです。
下の前歯が上の前歯の外側に重なっている「反対咬合・下顎前突(受け口)」これらは顎の異常な成長を引き起こす可能性があり、「骨格上の問題」は大人になってからの改善が難しいため、早めに矯正を始めた方が改善しやすいのです。骨格性の場合3~4歳頃から治療を検討する必要があります。
他にも、「叢生」「上顎前突」「開咬」も6歳頃を目安に小児矯正を検討しましょう。
子どもの歯列矯正は、乳歯から永久歯に生え変わる時期を目安に「第一期」と「第二期」の治療に分かれます。
第一期治療の目的は、「あごのバランスを整えること」。主に「床矯正」と呼ばれる取り外し式の装置を使います。上下の永久歯が正しい咬み合わせになるように、お子さまの体の成長に合わせて装置を交換し、顎が拡がるように誘導していく治療です。
歯ならびや噛み合わせが悪くなる原因として、指しゃぶり(吸指癖)、くちびるを咬む(咬唇癖)、口呼吸、舌の癖、頬杖などのクセ(悪習癖)が関与していることがあります。これらを放置せず改善していくことで、矯正治療が終わった後の「後戻り」を防ぐ効果も期待できます。乳歯しかない時期でも問題点のある場合、できることはたくさんあります。
マウスピース型(マイオブレース®やムーシルド®)の装置の使用による歯ならびの改善や、お口の筋トレを行うことも大切です。
お口のなかを見せていただき、治療の流れや費用について説明します。
肉眼ではわからないレントゲン写真を撮影することで、治療するべき点がわかります。
矯正治療において使用する装置は患者様によって異なります。治療のゴールや、使用する装置について説明します。
あごの幅を広げる装置やワイヤーなどを用いて矯正治療を行います。
再評価、成人矯正が可能となる時期(成長の終了)を待ちます。
約1~3年。その後、「顎の成長」「歯の生え変わり」などを経過観察していきます。永久歯が全て生えそろった頃、第二期治療への移行が必要かどうかを判断します。
矯正治療は大人になってからでも可能ですが、乳歯がある時期から始めることで、永久歯に生え変わってからでは得られないたくさんのメリットが得られます。その理由は、大人はあごの骨の成長が終わっているため歯を動かすだけの矯正治療になりますが、子どもの場合、成長段階にあるため、骨の成長をコントロールしながら矯正を行うことができるからです。
第二期治療の目的は「歯並び・咬み合わせの改善」です。一般的な大人の矯正治療とほとんど変わりません。「歯並びがガタガタしている」など骨格の問題が無い場合は、第一期治療をせずに様子をみて第二期治療からスタートすることもあります。また、第二期治療に移行する年齢には個人差が大きく、正確な時期は身長や手の骨などの変化を見て開始時期を見極めます。
お口のなかを見せていただき、治療の流れや費用について説明します。
肉眼ではわからないレントゲン写真を撮影することで、治療するべき点がわかります。
治療のゴールや、使用する装置について説明します。
主にワイヤーを用いて矯正治療を行います。
保定装置(リテーナー)とは、治療後に後戻りを防止する装置のことです。
約1~2年。治療完了後、歯並びを安定させる保定期間(1年ほど)が必要です。2~6ヶ月に1度のペースで来院し、経過を見ていきます。当院では認定医が在籍し、適切な検査、分析および診断のもと加療を行います。