補助清掃用具の選び方~予防歯科~
- 2023年9月26日
- 予防歯科
こんにちは。
菊川・森下・清澄白河の歯医者、ふみデンタルクリニックでございます。
今回のテーマも当院が最も力をいれている『予防歯科』で大切な『セルフケア』についてお話をさせていただきます。
歯ブラシだけでは取り除けない歯と歯の間などのプラーク除去に非常に有効な補助清掃用具を種類別に説明いたします。
①デンタルフロス
★歯と歯の間には歯ブラシの毛先は届かないため、この部位の清掃に効果的です。
挿入時に歯肉溝まで滑らせたり、歯の曲面に沿わせて使用するのがポイントです。
【ホルダー付き】
・使い捨てのものと糸がほつれるまで使えるものがある(フロスがダメージを受けて清掃できなくなる状態になるまで)
・T字型とノコギリ型(平型)がある。前者の方が奥歯の操作性が良い。
【糸タイプ】
・ワックスタイプとアンワックスタイプに分かれる。挿入時の滑りが悪く、必要以上に力が入ってしまう方はワックス付きがおすすめです。
・指巻き法もしくはサークル法で使用する。
②歯間ブラシ
★隙間の開いた歯と歯の間に使用します。
歯間の広さに合わせて「細すぎず・太すぎず」のサイズ選択を行います。(やや細めの選択が良いです)
【素材】
ワイヤータイプ
・ステンレスワイヤーが中に通っているもの。
・挿入方向によっては歯ぐきにワイヤーが刺さったりすることもあるため、操作方法に注意する。
・ワイヤータイプはチタンに傷をつけるため、インプラントには不向き。
ゴム(プラスチック)タイプ
・ワイヤータイプが痛いという場合に使っている方が多いが、挿入方向が間違っている可能性があるため、しっかり使用方法について指導を受けると良い。
・インプラントが埋入されている方はしっかりプラークが除去できるゴム(プラスチック)タイプを使用する。
【ハンドルの形】
ストレート型・I型のハンドル
・ハンドルが短い。ワイヤーを折り曲げて使用するため折れやすい。
・前歯の操作はしやすいが、奥歯は届きにくく操作が難しい。
L字型のハンドル
・ハンドルが屈曲していて、ストレート型と比べるとハンドルが長め。
・奥歯まで挿入しやすく、操作もしやすい。
③タフトブラシ
★歯ブラシに比べ、毛が密集していて毛腰が硬いのが特徴。
歯間部、歯と歯茎の境目、奥歯、矯正装置の周囲など、細かいところを磨くのに適しています。
山型(V字型)
・プラーク除去力が優れている。
・磨き残しがちな部位のプラーク除去に適している。
テーパード型
・山型より毛が長く、毛腰が柔らかい。
・歯ぐきに痛みがあり歯間ブラシが使えない歯間部や、ブリッジのダミー底部などに適している。
今回は補助清掃用具について説明させていただきました。
普段は歯ブラシのみで歯磨きをされている方も多いと思いますが、補助用具を併用するとよりお口の中の清潔さ・健康さを保てるので、今まで使ったことのない方にも少しでも興味を持っていただけたら幸いです!
実際のお口の中の状況によっては、自分で判断しづらいことも多いかと思いますので、ぜひ一度検診にいらしてください !
ふみデンタルクリニック 歯科衛生士