知覚過敏用、ホワイトニング用歯磨剤について~予防歯科~
- 2023年12月5日
- 予防歯科
こんにちは。
菊川・森下・清澄白河の歯医者、ふみデンタルクリニックでございます。
今回は歯磨剤に含まれる知覚過敏予防とホワイトニング効果についてお話させていただきます。
寒くなってきて、お水が冷たくなったりするとキーンと歯がしみることがあるかと思います。
知覚過敏用歯磨剤の目的はこういったしみる痛みを緩和することですが、主に以下の2つの成分が含まれています。
①乳酸アルミニウム
②硝酸カリウム
少し下がった歯の根元には象牙細管と呼ばれる痛みの伝達路となる部分があり、①の乳酸アルミニウムにはこれを封鎖する作用があります。
一方②の硝酸カリウムは、興奮した神経を鎮静させ、刺激の伝達をブロックする作用があります。
知覚過敏が気になる方はこの2つの成分に注目して歯磨剤を選んでみましょう。
次にホワイトニング効果についてです。
歯磨剤における”ホワイトニング効果”は、お茶やコーヒー、たばこなどでついてしまったステインやヤニを除去して、沈着を防ぐことを目的としています。
ホワイトニング用歯磨剤に含まれている成分は主に以下の4つです。
①ピロリン酸ナトリウム
②ポリリン酸ナトリウム
③PEG(ポリエチレングリコール)
④PVP(ポリビニルピロリドン)
歯の表面のエナメル質に含まれるカルシウムと、ステインはイオン結合によって強固に結びついています。
そこに①のピロリン酸ナトリウムや②のポリリン酸ナトリウムが作用すると、この結合を緩めて歯の表面からステインを浮き上がらせてくれます。
浮き上がったステインを歯ブラシで磨くことによって除去しやすくなります。
そのほか③④のポリエチレングリコールやポリビニルピロリドンはたばこのヤニを溶解してくれる作用があります。
歯磨剤では落としきれない着色にお困りの場合は、エアーフロー(パウダーメンテナンス)をおすすめしておりますので、ぜひ一度ご相談いただければと思います。
ふみデンタルクリニック 歯科衛生士