歯磨剤に含まれるフッ化物について~予防歯科~
- 2023年10月30日
- 予防歯科
こんにちは。
菊川・森下・清澄白河の歯医者、ふみデンタルクリニックでございます。
今回のテーマも当院が最も力をいれている『予防歯科』で大切な『セルフケア』についてお話をさせていただきます。
今回は歯磨剤(歯磨き粉)に含まれるフッ化物の効果について詳しく説明していきます。
【フッ化物の3つの効果】
⒈初期むし歯の修復の促進(再石灰化促進)
⒉歯質強化
⒊むし歯菌の活動抑制
【フッ化物の濃度による効果の違い 】
⒈低濃度(500~1,450ppm)→エナメル質に直接作用する。
歯磨き粉に含まれており、口腔内の粘膜などに吸着して作用します。
頻回応用することにより、特に初期むし歯の修復促進(再石灰化促進)に効果を発揮します。
⒉高濃度(9,000ppm)→フッ化物を蓄える。
歯科医院にて3か月~半年に1回程度塗布します。
高濃度のフッ化物はフッ化カルシウムとなって口腔内に残り、少しずつ溶解し
低濃度のフッ化物として長期間にわたって徐放され、歯質強化と再石灰化を促進します。
【低濃度の歯磨剤の適正量】
年齢 |
使用量 |
歯磨剤の フッ化物濃度 |
注意事項 |
6か月~2歳 |
切った爪程度 | 500ppm | 仕上げ磨き時に保護者が行う |
3~5歳 |
5㎜以下 |
500ppm |
1日2~3回使用する 就寝前が特に効果的 |
6~14歳 | 1㎝程度 | 1,000ppm |
1日2~3回使用する 就寝前が特に効果的 |
15歳以上 | 2㎝程度 | 1,000~1,450ppm |
1日2~3回使用する 就寝前が特に効果的 |
【フッ化物配合歯磨剤使用後の理想的な洗口法】
ブラッシング後にうがいを多くしていると、歯磨剤に含まれているフッ化物が流れてしまい効果が薄くなってしまいます。
ブラッシング後の洗口の目安は
①洗口の水は10~15㎖(大さじ1杯・ペットボトルキャップ2杯)で
②約5秒、1回
で行うと効果的です!
次回はその他の薬用成分についてまたお話したいと思います。
また、歯磨き粉や歯ブラシはご自身に一番合うものを使用することが大切です。歯磨きの仕方も含めてアドバイスさせていただければ幸いです。
ふみデンタルクリニック 歯科衛生士