歯石がついていると良くない理由
- 2025年5月2日
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こんにちは。
菊川・森下・清澄白河の歯医者、ふみデンタルクリニックでございます。
今回は歯石が及ぼす口腔内への影響についてお話します。
・歯石はどうやって作られる?
歯石はプラークの中の細菌によって作られます。前回のテーマにも書いたようにプラークの中には1㎎あたり10億もの細菌がいます。
歯に付着したプラークはそのうち死んで硬くなり石灰化していき、歯石となります。そこにまた新たなプラークが付着することで増殖していくのです。
・歯石を放っておくとどうなる?
ザラザラした歯石の表面は、余計にプラークがつきやすく、その周りの歯ぐきを攻撃するため、赤みが生じたり腫れたりします。
さらに歯石自体が歯ぐきの組織を傷つけることもあり、その傷が潰瘍に繋がることもあります。
・2種類の歯石の付着力の違い
歯石には歯肉縁上歯石(歯ぐきの上)と歯肉縁下歯石(歯周ポケットの中)の2種類があります。
歯肉縁上歯石は、黄白色をしており、成長すると数本の歯にまたがって形成され大きな塊となります。
歯肉縁下歯石は褐色や暗褐色をしており、強く石灰化しているため非常に硬いのが特徴です。簡単には除去できないので、何回か通っていただく必要があります。
・歯肉縁下歯石があると炎症がおさまらない?!
歯周ポケット内に歯石があるということは、プラークが大量に入り込んでいるため、細菌が繰り返し組織を刺激していることになります。こうして起こった炎症はドミノ倒しのように連鎖していきます。
この連鎖を止めるためには原因であるプラークや住処となっている歯石を除去することが重要なのです。
最後に・・・
歯石になってしまうと歯ブラシでは取れないため、歯科で使う機械や器具を使って除去します。
まずはセルフケアを、定期的にプロケアを受けに来ていただき、新たな歯石がつくのを防ぎましょう!
ふみデンタルクリニック 歯科衛生士