歯ぎしり・食いしばりはストレスのサイン?放っておくと怖いお口のトラブル
- 2025年9月30日
- 予防歯科
こんにちは。
菊川・森下・清澄白河の歯医者、ふみデンタルクリニックでございます。
最近、朝起きたときに顎が疲れていたり、歯がしみるように感じたりしませんか?
その原因は、気づかないうちに行っている「歯ぎしり」や「食いしばり」かもしれません。
歯ぎしりは単なる癖ではなく、実はストレスの影響を強く受けていることが分かっています。
今回は、歯ぎしりとストレスの関係、そして早めにできる対策についてお話しします。
歯ぎしり・食いしばりとは?
歯ぎしりは、寝ている間に上下の歯をこすり合わせたり、強く噛みしめたりする無意識の動きです。
一方、食いしばりは日中の仕事中や緊張しているときに、気づかないまま上下の歯を強く噛み合わせることを指します。
どちらも無意識に起こるため、自覚がないまま長期間続いてしまうケースが多くあります。
ストレスとの深い関係
歯ぎしりや食いしばりは、心のストレスが大きく関わっています。
ストレスを感じると、自律神経のバランスが崩れ、体が緊張状態になりやすくなります。すると、顎の筋肉にも無意識に力が入り、寝ている間に歯ぎしりが起きたり、日中に食いしばってしまったりするのです。
特に現代社会では、仕事や人間関係、疲労、睡眠不足などによってストレスを抱えている方が少なくありません。
ストレスが続くと歯ぎしりが慢性化し、歯や顎に負担がかかりやすくなります。
放っておくと起こるトラブル
「少しの歯ぎしりなら大丈夫」と思って放置してしまうと、次のようなトラブルが起こることがあります。
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歯のすり減りやひび割れ、知覚過敏
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詰め物・被せ物の破損
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顎関節症(口を開けにくい、顎の痛みや音)
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朝の頭痛や肩こり
これらは早めに対処すれば防げるものがほとんどです。
少しでも症状がある方は、ぜひ早めにご相談ください。
今日からできるセルフケア
ストレスをゼロにすることは難しいですが、日常の工夫で歯や顎を守ることができます。
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就寝前のリラックスタイムを作る
深呼吸やストレッチ、ぬるめのお風呂などで心身をリラックスさせましょう。
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カフェインやアルコールを控える
寝る前の摂取は睡眠の質を下げ、歯ぎしりを起こしやすくします。
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日中は上下の歯を離す意識を持つ
「TCH(歯列接触癖)」といって、無意識に歯を合わせている癖が食いしばりの原因になることがあります。
意識して歯を軽く離す習慣をつけましょう。
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頬杖やうつ伏せ寝を避ける
顎に負担をかける姿勢を減らすことも大切です。
歯科での治療・相談が大切です
セルフケアだけでは歯ぎしりによるダメージを防ぎきれないことがあります。
歯科では以下のようなサポートが可能です。
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ナイトガード(マウスピース)で歯を保護
寝ている間の歯ぎしりから歯を守り、顎の負担を軽減します。
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かみ合わせや詰め物のチェック
噛み合わせの不具合が原因のときは、調整で改善することがあります。
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症状に合わせたアドバイス
セルフケアでは気づかない習慣や原因を見つけ、改善につなげます。
「朝起きると顎が疲れている」「歯がしみる気がする」などの症状がある方は、早めに歯科での診察をおすすめします。