根面う蝕予防について~予防歯科~
- 2023年11月7日
- 予防歯科
こんにちは。
菊川・森下・清澄白河の歯医者、ふみデンタルクリニックでございます。
今回は予防歯科のなかでも、根面のむし歯の予防についてお話させていただきます。
【普段行っているむし歯予防と何が違うのか?】
歯周病や、過度なブラッシング、加齢などにより歯肉が下がると、もともと覆われていた根っこの一部、
いわゆる象牙質と呼ばれる部分が出てきてしまいます。
歯の表面のエナメル質と、根面の象牙質は構造が異なります。
簡単に言うと、象牙質の方が弱くて虫歯になりやすく、かつ進行が早いので注意が必要、ということです。
象牙質の表面にはコラーゲンの層があるのですが、プラーク中の細菌が酸を出すことによってこの層が破壊され、むし歯が形成されてしまうのです。
【では、根面のむし歯を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか?】
一番重要なのは歯ブラシでしっかりプラークを取り除くことですが、
次に、歯磨き粉に入ってる成分にPCA(ピロリドンカルボン酸)と表示されているものを選ぶことです。
PCAには、先ほどお話したコラーゲンの層をコーティングする作用があり、
さらにはフッ素をより多く歯面に留める効果があるので、この二つの成分が入ってるものを使用することで、根面むし歯の発生を予防する効果が高まります。
根面のむし歯についてお話させていただきましたが、歯ブラシの選び方や当て方、動かし方など、適切なブラッシングが何よりも大切になりますので、ぜひ一度ご来院いただきアドバイスをさせていただければ幸いです。
ふみデンタルクリニック 歯科衛生士