妊娠中の歯周病ケアが赤ちゃんに与える影響
- 2025年10月14日
- 予防歯科
こんにちは。
菊川・森下・清澄白河の歯医者、ふみデンタルクリニックでございます。
妊娠中は体の変化に伴い、お口の環境も大きく変わります。
「妊娠したら歯が弱くなった気がする」「歯ぐきが腫れて出血するようになった」という声も少なくありません。
実は妊娠中の歯周病は、ママ自身だけでなくお腹の赤ちゃんにも影響を与える可能性があることが分かっています。
今回は、妊娠期の歯周病と赤ちゃんへの影響、そして妊娠中にできるケアについて解説します。
妊娠中は歯ぐきが腫れやすいって本当?
妊娠中はホルモンバランスの変化により、歯ぐきが腫れやすくなり「妊娠性歯肉炎」と呼ばれる症状が起こることがあります。
また、つわりで歯磨きがしづらくなったり、食事回数が増えたりすることで、口の中が不衛生になりやすく、歯周病のリスクが高まります。
これらの変化は多くの妊婦さんに起こる自然なことですが、そのまま放置すると歯周病が進行してしまう可能性があります。
歯周病が赤ちゃんに与える影響
歯周病は単なるお口の病気ではなく、炎症によって出る物質が血流を通じて全身に影響を及ぼすことがあります。
特に妊娠中の歯周病は、次のようなリスクが報告されています。
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早産のリスクが高まる可能性
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低体重児出産のリスクが上がる可能性
歯周病による炎症性物質(サイトカインなど)が子宮に影響を与え、子宮収縮を促すことがあるためです。
まだ完全には解明されていない部分もありますが、歯周病を予防・改善することが母子の健康にとって大切だと考えられています。
妊娠中でもできる歯周病予防
妊娠中だからといって特別なことをする必要はなく、**基本は「清潔に保つこと」**です。
次のようなケアを心がけましょう。
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毎日の丁寧な歯磨き
つわりがある時期は無理せず、体調の良い時間帯に磨くなど工夫を。
小さめのヘッドの歯ブラシやフロスの使用もおすすめです。
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うがいを活用する
歯磨きがつらいときは水や洗口液でうがいをして、汚れを減らしましょう。
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間食の取り方に注意
甘いものをだらだら食べる習慣は虫歯や歯周病のリスクを高めます。食べた後はできるだけ口をすすぎましょう。
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定期的な歯科検診
安定期(妊娠中期)に入ったら歯科でのクリーニングや歯ぐきのチェックを受けるのがおすすめです。
妊娠中でも多くの処置は可能で、母子に安全に配慮しながら治療を行えます。
まとめ 〜お口の健康は赤ちゃんへのプレゼント〜
妊娠中の歯周病は、ママと赤ちゃんの健康に深く関わっています。
「歯ぐきの腫れはよくあることだから」と放っておかず、早めにケアをすることが大切です。
出産後は赤ちゃんのお世話で自分のことが後回しになりがちです。
妊娠中の今こそ、お口のケアを整えるチャンスです。
気になる症状がある方は、ぜひふみデンタルクリニックへお気軽にご相談ください。