歯周病予防について~予防歯科~
- 2023年11月28日
- 予防歯科
こんにちは。
菊川・森下・清澄白河の歯医者、ふみデンタルクリニックでございます。
今回は歯周病予防に最適な歯磨き粉についてお話させていただきます。
はじめに、歯周病のメカニズムから説明いたします。
歯周病とは、細菌感染によって引き起こされる炎症性の疾患です。
歯磨きが出来ていないと多くの細菌(プラーク)がお口の中に停滞し、炎症が引き起こされます。
まずは、歯肉の発赤・腫脹などの症状が見られ、さらに進行すると、歯槽骨が吸収し、歯周ポケットが深く形成されます。
この歯周病の原因となる細菌に対して有効な成分が入った歯磨き粉について詳しく説明していきます。
・歯周病殺菌剤
→細菌数を減らす、浮遊細菌、バイオフィルムの殺菌
①IPMP:イソプロピルメチルフェノール
バイオフィルムに浸透殺菌
②CPC:塩化セチルピリジニウム
低濃度で浮遊性菌に殺菌効果
③CHX:グルコン酸、塩酸クロルヘキシジン
浮遊性菌の抑制(アレルギー反応のある人には使用しない)
④LSS:ラウロイルサルコシンナトリウム
口臭に有効
★バイオフィルム(プラーク)内部にまで浸透殺菌できるのがIPMPのみなので、中程度~重度歯周病の方には
特にIPMPが入っている歯磨き粉を使っていただくのがおすすめです❣
・歯周病抗炎症剤(ホストケア)
→炎症・出血抑制、血行促進
①ビタミンE(酢酸トコフェロール)
血行促進、歯肉組織修復、歯肉の上皮バリア
②イプシロンアミノカプロン酸
抗プラスミン作用、炎症の誘発を抑制
③グリチルリチン酸ジカリウム、β‐グリチルレチン酸
抗炎症作用
④トラネキサム酸
抗プラスミン作用、出血抑制
★ホストケアに最適なのは、ビタミンEです。ボロボロになった歯肉を治してくれるイメージで、組織を修復させます。
歯磨き粉には様々な効果のある成分がたくさんあり、どの歯磨き粉を使用すれば良いか、選ぶのは難しいですよね。
ぜひ一度健診にいらしていただいて、お口の状態に合う歯磨き粉を見つけましょう!
ふみデンタルクリニック 歯科衛生士